54人が専門の道へ 仲間や周囲の支えに感謝 奄美看護福祉専門学校卒業式

2025年03月06日

子ども・教育

専門知識、技術を身に付けそれぞれの道へと進む卒業生=5日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の2024年度卒業式が5日、同校であった。来年度創立30周年を迎える同校の教育方針「建学の精神」をもとに看護、介護、保育の専門知識、技術を身に付けた卒業生54人が卒業。共に切磋琢磨(せっさたくま)した仲間や支えてくれた家族や教職員との思い出を振り返り、それぞれの道へ一歩を踏み出した。

 

学科別の卒業生は看護32人、こども・かいご福祉22人で、島内外の医療機関、福祉施設、保育所などへの就職を予定している。奄美群島への就職予定者は30人。

 

向井校長は式辞で「本校のモットーである道義、実利、勤労を胸に次世代のリーダーシップを取ってください」と激励。在校生代表の仲松鉱太さん(看護学科2年)は「卒業生の皆さまはこれまで目標に向かって勉学に励み日々精進された。私たちも後輩を励まし、支えられる存在になれるよう努力していく」と送辞を述べた。

 

卒業生の重信藍さん(看護学科)は答辞で「3年間はあっという間で、30歳で入学した私にはまぶしいほどの青春の日々だった。立ちはだかる壁に心が折れそうになることもあったが、この道を志すと決意した時のことを思い出して、弱気になる自分を奮い立たせて諦めずにやり切ることができた」と回顧。仲間や在校生、家族や教職員へ感謝のメッセージも伝えた。

 

式後は同校エイサー部が演舞を披露。卒業生も参加し、会場は和やかな空気に包まれた。