820人が新たな門出 高校卒業式 奄美群島
2021年03月02日
子ども・教育
奄美群島のほとんどの高校で1日、卒業式があった。今年度は定時制を含む10校から820人(男子410人、女子410人)が卒業。保護者や教職員らに見守られながら卒業証書を受け取り、思い出を胸に学びやを後にした。
新型コロナウイルスの影響を受けながらも、今年は感染防止対策を取りながら多くの学校が保護者の出席を受け入れた。
瀬戸内町の県立古仁屋高校(重吉和久校長)の第71回卒業式は、25人が晴れ姿を見せた。
重吉校長は「自分を信じ、自分の可能性に掛ける勇気と状況に応じた判断力がこれからの人生を切り開いていく。しっかりと前を見据えて自分の選んだ道を堂々と歩いてほしい。将来は自立した社会人として地域を支え、地域に貢献できる人材になって」と卒業生を激励した。
在校生代表の濵田玲織さん(2年)は「高校最後の行事がコロナで満足のいくものではなかったかもしれないが、やる気を失わず、どんなことにも常に全力で笑顔で取り組んでいた。私たちも先輩たちに負けないよう、創立91周年を迎える古仁屋高校をさらに盛り上げ、新しい歴史をつくっていきたい」と送辞を述べた。
卒業生代表の渡百花さんは涙をこらえながら保護者らに感謝を述べ、「私たちの描く未来予想図は希望で満ちあふれている。困難を乗り越えられる強さを古仁屋高校で身に付けてきた。この強さを胸に大きく羽ばたこう」と誓った。