eラーニング教材を導入 手々小中学校
2019年08月23日
子ども・教育
【徳之島総局】徳之島町立手々小中学校(竹野博文校長、児童生徒10人)は2学期から、インターネットを利用して学習するeラーニング教材を授業に導入する。国語、算数(数学)、英語の3教科でタブレット端末を使って個人の理解度に応じた学びを実現し、児童生徒の学力向上と教職員の負担軽減を目指す。
教材はeラーニングによる教育サービスを提供する㈱すららネット(本社東京都千代田区、湯野川孝彦代表取締役)の「すらら」。アニメーションキャラクターが単元ごとに対話式で指導し、学力に応じて問題を出題するドリル、定着度を把握するテストの3機能で、1人で学習を進めることができるのが特長。
離島の複式学級で学ぶ児童生徒の学習環境改善の一助にしようと、同校教員が提案し、同教材の導入が実現。同社によると、離島の小中学校がすららを導入するのは国内で初めてという。
21日は同校で公開授業があり、同社担当者が使用方法を説明。児童生徒はタブレットを操作して、楽しみながら学習した。
中学3年の林山晴吹さん(14)は「アニメーションが分かりやすく解説してくれた。1人でも学習できるので、先生も楽になると思う。機器を使って学力向上に努めたい」と話した。
竹野校長は「子どもたちが楽しみながら学習でき、教員のサポートにもつながる」と導入効果を期待。同校では授業での補助教材や休み時間、放課後の空き時間に活用する方針だ。