「子どもの居場所ダ・ヴィンチ」開所 NPO法人が運営、日本財団の助成活用 和泊町

2022年05月15日

子ども・教育

 

子どもの居場所ダ・ヴィンチ=14日、和泊町

両親の共働きや一人親世帯の子どもらを対象に、家庭や学校以外に「第三の居場所」を提供する常設型ケア施設「子どもの居場所ダ・ヴィンチ」(和泊町)の開所式が14日、同施設であった。運営団体のNPO法人心音(安徳建二理事長)の関係者や前登志朗和泊町長ら約20人が施設の開所を祝い、子どもたちの育成・支援へ向けて決意を新たにした。

 

ダ・ヴィンチは、今年1月に開所したが、新型コロナウイルスの影響で開所式を延期していた。小学生~高校生(定員20人程度)を主な対象に居場所を提供し、生活や学習面のサポートを担う。スタッフは4人。

 

日本財団(東京都)が2016年から全国展開する「子ども第三の居場所」助成事業を県内で初めて活用し、木造2階建ての施設を新築した。1階はフリースペースやキッチンなど、2階は学習コーナーや相談室などがある。延べ床面積199平方メートル。

 

安徳理事長は開所式で「奄美群島の子どもたちを支援できる事業者として(地域に)貢献したい」とあいさつ。日本財団の長谷川隆治経営企画広報部長は「子どもたちを中心に、地域の方々が集う場所になってほしい」、前町長は「子どもたちのため、一緒に頑張っていきたい」と述べた。

 

スタッフ紹介に続き、同法人顧問で志學館大学の山喜高秀大学院教授による記念講演もあった。

施設の利用時間は、月~金曜日の午前9時~午後6時。問い合わせは電話0997(84)3008ダ・ヴィンチへ。

開所式であいさつする安徳理事長=14日、和泊町