命預かる決意を胸に 奄高衛生看護科が戴帽式

2022年11月10日

子ども・教育

「戴帽の儀」で純白のナースキャップを授かる生徒=9日、奄美市名瀬の奄美高校

県立奄美高校(奄美市名瀬、田中耕一郎校長)衛生看護科の第47回戴帽式が9日、同校であり、2年生7人が純白のナースキャップを授かった。医療従事者への決意を胸に、7人は同日午後から12月12日まで、同市の県立大島病院と奄美病院での実習に臨む。

 

厳粛な雰囲気の中、出席者の拍手に迎えられて入場した戴帽生は、一人一人がナースキャップを授かった後、全員でともしびを掲げ「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身をささげん」などとナイチンゲール誓詞を暗唱した。

 

田中校長は式辞で「学校と現場の違いに戸惑ったり、つらいときは仲間と支え合って。他人への気遣いと共に、自分へのいたわりも忘れずに。完璧ではない自分を愛おしむ時間も大切にしてほしい」と励ました。生徒代表の重田真聖さん(3年)は「まずは自分自身の健康管理を大切に。実習中は常に素直な気持ちで。患者に対して誠実さを忘れず、困ったときは看護師や先生に相談を」と助言した。

 

戴帽生代表の久永晄暖さん(2年)は、看護師を志した経緯や、過去の実習で苦手だった他人とのコミュニケーションも積極的に行えるようになるなど、成長した自分自身を振り返り「くじけずにクラスメートと頑張ってこられたのは、支えてくれた両親や先生のおかげ。実りのある実習にできるよう、主体性を持って取り組みたい。チームワークを取り、患者の目線に寄り添える看護師を目指す」と決意を語った。