喜界・早町小で防災授業

2020年06月18日

子ども・教育

ハザードマップを手に防災意識を高めた児童ら=13日、喜界町の早町小学校体育館

ハザードマップを手に防災意識を高めた児童ら=13日、喜界町の早町小学校体育館

 喜界町の早町小学校(長田正浩校長、児童65人)で13日、防災に関する出前授業があった。4~6年生34人が地震や津波、土砂災害について学び、防災意識を高めた。

 

 早町小学校は、土曜授業で喜界島について学ぶ時間を積極的に取り入れている。この日は「喜界島での災害から身を守る」をテーマに、県大島支庁喜界事務所建設係の後藤真秀係長、藪木昭彦技術専門員が講話した。

 

 後藤係長らは▽喜界島ではサンゴの石垣をつくり台風や強風から家を守っている▽喜界島を構成している島尻層は水を含むと崩れやすい特徴があるが地下ダムにも一役買っている―ことに触れ、地域の生活にあった知恵や工夫が受け継がれていると紹介した。

 

 東日本大震災や喜界島で過去に起こった地震についても解説した。児童たちは災害危険地域や津波浸水想定区域などを示すハザードマップを広げ、避難場所への移動経路などを確認した。

 

 6月は「土砂災害防止月間」。後藤係長は「災害が起きないように砂防ダムなどの整備を進めているが予想外の事が起こる可能性もある。地域の情報を得て自分の身を守ってほしい」と語り、6年生の山倉かんなさんは「喜界島は地震が多いことが分かった。急な土砂災害も怖いと思った」と話した。