渡辺さんが理科研究全国表彰 ふ化、ひなの成長観察を記録 知名小
2025年03月18日
子ども・教育

学芸サイエンスコンクールで入選した渡辺虹和さん(中央)と関係者=17日、知名町
【沖永良部総局】第68回全国学芸サイエンスコンクール(旺文社主催)の入賞者発表がこのほどあり、知名町立知名小学校5年の渡辺虹和さん(11)の作品「たまごからひよこ?」が理科自由研究部門・小学生の部で入選した。卵を自作のふ卵器で温め、ふ化までの過程とふ化後のひなの成長を60日間観察、記録しまとめた。
小学生の部には全国から5770点の応募があり、金賞1点、審査委員特別奨励賞2点、入選10点、努力賞17点が選ばれた。県内からの入賞は渡辺さんのみ。
渡辺さんは2024年1月に親戚からシャモの卵をもらったのをきっかけに、卵から本当にひながかえるのかを確かめたいと研究を開始。毎日ふ卵器の温度、湿度を調節し、卵殻に成長途中の胚が癒着することを防ぐ「転卵」や、卵に光を当てて発育状況を確認する「検卵」を行い記録した。
ふ化後も毎日、ひよこの体重を計測し続け、成長を見守った。出来上がったレポートは126ページに及んだ。成長の過程を写真でつづった冊子も制作した。
17日、知名町教育委員会で田中幸太郎教育長から賞状を伝達された渡辺さんは「鳥が好きで、毎日の世話が楽しかった。ひながかえった瞬間を見たときはうれしかった」などと観察時を振り返り、「次は植物の研究もしてみたい」と声を弾ませた。