郁さん(名瀬中2年)が県代表で発表 全日本中学校英語弁論大会

2018年12月01日

子ども・教育

 第70回高松宮杯全日本中学校英語弁論大会(読売新聞社、日本学生協会基金主催)が11月28~30日に東京都であった。奄美市立名瀬中学校2年の郁天華さん(13)が県代表で初出場し、予選で世界遺産の在り方について発表した。惜しくも決勝進出は逃したが「納得のいく弁論ができた」と胸を張った。

 

 総出場者数は都道府県予選を含めて約10万人。郁さんは10月7日に鹿児島市であった県大会で3位入賞して出場を決めていた。全国大会は28日、赤坂区民センターで開幕。各地の代表151人が弁舌を競った。

 

 郁さんは予選で「♯worldheritage(世界遺産)」をテーマに発表し、「世界遺産の仕組みは人類共通の宝を守るためにある」と強調。会員制交流サイト(SNS)などで画像や情報をシェア(共有)する際に「きれいな写真のシェアだけでなく、遺産それぞれの課題や問題点といった情報も共有し、どのように世界遺産を守っていくかを世界中の人が考えられるようにしよう」と訴えた。

 

 郁さんは30日に読売ホールであった決勝の27人の発表も観賞し、「いろいろな人の発表が聞けていい経験になった」と大会を振り返った。「奄美・沖縄の世界自然遺産登録が延期されたことがきっかけで世界遺産について考えるようになった。世界中の人と奄美の自然を守るきっかけになるので登録が早く実現してほしい」とも話した。

 

 

県代表で高松宮杯全日本中学校英語弁論大会に出場した名瀬中2年の郁天華さん(提供写真)

県代表で高松宮杯全日本中学校英語弁論大会に出場した名瀬中2年の郁天華さん(提供写真)