高校体育祭、群島各地で 生徒の躍動に住民ら声援

2018年09月11日

子ども・教育

浴衣姿で八月踊りを披露する生徒ら=9日、奄美市名瀬

浴衣姿で八月踊りを披露する生徒ら=9日、奄美市名瀬

 奄美群島の6高校で9日、体育祭があった。トラックやフィールド競技に加え、応援合戦や八月踊り、エイサーなど各学校の特色あふれるプログラムが展開された。生徒らの躍動する姿に来場した家族や地域住民は温かい声援を送った。

 

◆伝統の八月踊り、今年も 奄美

 

 奄美市名瀬の県立奄美高校(堀之内尚郎校長、生徒512人)は第49回体育祭。テーマは「NEXT STEP 未来へつなごう新たな一歩」。雨の影響でプログラムの一時中断や変更もあったが、生徒たちは学年別対抗で若い力を爆発させた。

 

 伝統ある全校女子の「八月踊り」は、郷土芸能部と3年女子の音頭に合わせて浴衣姿で踊りを披露した。男子生徒もハト(指笛)で参加。後半は教職員や来場者も加わり踊りの輪を広げた。

 

◆応援合戦の熱演に歓声 古仁屋

 

 県立古仁屋高校(大山良一校長、生徒107人)は第70回体育祭。断続的な雨で7競技に短縮して開催した。3年生は白、2年生は赤、1年生は青の3組に分かれて競った。

 

 応援合戦は各組が空手の型やお笑い芸人のネタを取り入れた演舞を披露。生徒たちの熱演に観客は歓声や手拍子を送った。

 

 白組応援団の恵栄光団長は「全員で楽しむことを目標にしてきた。練習の成果を出し切れて最高な気分」と話した。

 

◆一瞬にすべてをかけて 喜界

 

 県立喜界高校(盛初弘校長)の第69回体育大会は同校グラウンドであった。学年対抗で100㍍走やむかで競争など21種目で熱戦が繰り広げられた。

 

 雨模様の中、泥まみれになりながらも全力で取り組む生徒の姿に、応援席から熱い声援が送られた。

 

◆降雨の中、競技に汗 徳之島と樟南第二

 

 徳之島町の県立徳之島高校(立石賢二校長)と天城町の樟南第二高校(牧園弘光校長)の体育祭は両校グラウンドであった。時おり強い雨が降る悪天候の下、生徒らはさまざまな種目に汗を流し、「スポーツの秋」を楽しんだ。

 

 徳之島高の体育大会は午前、午後の競技開始前の降雨で2度に渡って競技を中断。エイサーを皮切りに、当初の23種目から11種目に縮小して行われた。むかでリレーではぬかるむ走路に転倒するチームが続出したが、選手たちは競技できる喜びをかみしめながらゴールを目指した。

 

 樟南第二高校の体育祭テーマは「不撓不屈~自分を信じて真向勝負~」。応援団による全体応援を皮切りに19種目が行われた。中腰で並んだチームメートの背中の上を駆け抜けるクラス対抗の「栄光への架け橋」では仲間との絆を深め、会場一体となって盛り上がった。

 

◆学年別対抗で熱戦 沖永良部

 

 県立沖永良部高校(平井孝俊校長、生徒284人)の第66回体育祭は同校グラウンドであった。大勢の保護者や地域住民が来場して声援を送る中、生徒たちは学年別の3チーム対抗で、綱引きやリレー、応援合戦などの各種目で競い合った。

 

 応援団長紹介と気迫のこもったエール交換後、むかでリレー、タコ足リレー、俵運搬、棒回しなどと続いた。

 

 俵運搬リレーには力自慢、脚力自慢の男子らが各学年を代表してエントリー。重い俵を担いでの懸命な走りに、会場の応援も熱を増した。体育授業のエイサー選択者による力強いエイサー演舞などもあった。