お家でデジタル博物館事業 奄美博物館
2021年03月31日
政治・行政
奄美市名瀬の奄美市立奄美博物館(高梨修館長)で30日、「お家で奄美デジタル博物館事業」の制作発表があった。奄美の自然・歴史・文化の分野別に高精細映像を制作。新たな映像と博物館に展示、所蔵されるデジタル化された文化資源などの公開場所として情報を集約したサイト「奄美遺産ホームページ」も開設した。世界中どこからでも郷土教育や観光情報の手掛かりを得ることができる。
市の新型コロナウイルス感染症緊急対策事業の一環で、事業費は約1600万円。文化財を活用した観光振興を目的とし、市内の5事業者に業務を委託した。
制作発表で同館の久伸博・市文化財課長は「博物館が蓄積した奄美のさまざまな情報を世界自然遺産登録に先駆けて世界中に発信していきたい。新しい時代の新しい博物館を演出したいという思いから制作に至った」とあいさつ。
制作発表には浜田太さん(エアポートTVネットワークジャパン)、麓憲吾さん(アーマイナープロジェクト、あまみエフエム ディ!ウェイブ)、迫田真吾さん(アビコムデザイン合同会社)、音楽家の村松健さんら制作関係者が出席して事業内容を説明した。
制作物は▽奄美の季節や時間の移ろいと動植物をとらえた映像▽国指定史跡「小湊フワガネク遺跡」を紹介する映像▽学芸員の解説動画-など30本以上。すべて同博物館の公式YouTubeチャンネルと、「奄美遺産ホームページ」amamiisan.comで視聴できる。