ふるさと納税で見守り訪問 大和村と郵便局が協定 奄美群島初
2018年08月29日
政治・行政
大和村は28日、ふるさと納税の返礼品に郵便局の「みまもり訪問サービス」を加えた。村内の高齢者宅を郵便局員が訪問し、離れて暮らす家族に近況を報告するサービスで、島外に住む子や孫などの利用を見込む。同日、伊集院幼村長と川畑輝芳名音郵便局長、屋井智昭大和郵便局長が協定を結んだ。ふるさと納税の返礼品として同サービスを活用するのは奄美群島初。
導入したのは▽5万円の寄付で6カ月▽10万円の寄付で12カ月―の2種。村内2局の郵便局長や社員が毎月1回指定された家を訪ね、30分程度の会話を通して生活状況を確認。写真などとともに利用者へメールで報告する。
大和村防災センターで締結式があり、伊集院村長は「協力体制を強化し、村内の住民にも出身者にも安心してもらえる地域づくりに生かしたい」と期待した。サービスは同日スタートし、村が加入する返礼品の紹介サイト「ふるさとチョイス」から申し込める。
日本郵政グループは2017年10月から同サービスを開始。全国約80自治体がふるさと納税の返礼品として導入している。県内では志布志市、日置市、枕崎市、南さつま市が利用している。大和村の人口は28日現在1492人で、うち75歳以上は363人。