コロナ対策で消毒液配布 飲食・宿泊事業所対象に 龍郷町
2020年07月21日
政治・行政
新型コロナウイルス感染予防の支援措置として、龍郷町は14日から町内の飲食、宿泊約60事業所を対象に消毒液の無償配布を行っている。20日に役場で説明会があり、消毒液の取り扱い方法や町、県の各種支援事業を紹介した。説明会は31日にも開かれる。
消毒液の無償配布には、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の一部を活用。観光客ら来島者と接触する機会の多い飲食、宿泊事業所への配布を優先的に進めている。20日までに3割ほどの事業所が配布を受けた。
説明会では、危険物や劇物などを扱う野村特殊工業の野村真仁社長が消毒液の保管、使用に関する注意点を解説。▽市販の飲料用ボトルやアルコール禁止の容器には入れない▽火気周辺での保管や使用は避ける│などとし、「消毒液はアルコール濃度が60%以上あり、燃えやすいと認識してほしい」と呼び掛けた。
町側からは無償配布のほか、町内加盟店で使える商品券(町事業)や飲食、宿泊事業所向け感染予防経費支援(県事業)の紹介があった。役場の担当者は「消毒液など感染予防備品は店頭に戻りつつあると聞くが、各事業所から要望があれば8月以降も無償配布を続けたい」と語った。
無償配布を受けた農家民宿を経営する男性(60)は「市販の消毒液はなかなか手に入らず、探し回る苦労もあったので役場からもらえるのはありがたい。続けてもらえると助かる」と話した。