ドローンの操縦方法学ぶ 就職や事業拡大などで支援 奄美大島雇用創造協
2021年12月03日
政治・行政
奄美大島雇用創造協議会は1日から5日にかけて「ドローン操縦セミナー」を開催している。観光業や建設業に携わる事業者など10人が参加し、ドローンの基礎知識や操縦方法を学んでいる。
同協議会は厚生労働省委託事業として2020年度に設立された。奄美大島地域での就職や地域企業の事業拡大などを支援しており、さまざまなセミナーを通して求職者・事業者に役立つ情報を発信している。
ドローン操縦セミナーの実施は今回が初めて。ドローンを活用した事業展開を目指す事業者や起業希望者らを対象に行われた。鹿児島市でドローンスクールを運営するエアリアルワークス(肥後誠代表)のスタッフら3人が講師を務めている。
初日は奄美市名瀬で座学講習があり、参加者らは飛行に関する法律や申請方法、ドローンの仕組みなどについて学んだ。2日から5日の実技講習は平日と土日の2班に分かれて実施。参加者らは大和村思勝緑地広場などで操縦練習を行っている。
講師の井上貴之さん(48)によると、ドローンは観光や測量、災害調査などに活用できる他、農業分野では人手不足を補えると期待されている。井上さんは「まずは安全第一。目的に合った飛ばし方を磨き、事業展開に活用してもらえれば」と話した。
セミナーに参加した手島陽介さん(29)は「会社でドローンを販売するので操縦方法を学びお客さんのサポートができれば。今後はドローンを活用し、空撮や農薬散布などにも携わっていきたい」と目標を語った。