三反園氏、立候補へ 衆院鹿児島2区へ無所属で
2021年06月07日
政治・行政
前県知事の三反園訓氏(63)は6日、南海日日新聞の取材に対し、次期衆院選の鹿児島2区に立候補する意向を固めたと明らかにした。近く正式に表明する予定で、同選挙区への立候補表明は3人目となる。
三反園氏は指宿市出身で、早稲田大学教育学部卒。1980年にテレビ朝日に入社し、官邸取材などを担当した。同社コメンテーターを経て、2016年の県知事選に無所属で立候補。伊藤祐一郎氏との一騎打ちで初当選し、鹿児島県政初の民間出身知事となった。
再選を目指し、自民、公明両党の推薦を受けて20年の県知事選に立候補したが、塩田康一氏に及ばず落選。知事選後は、鹿児島市の谷山地区や奄美市名瀬などでつじ立ちをする姿が見られ、鹿児島2区への立候補が取り沙汰されていた。
衆院選には無所属で立候補する考え。取材に対し「新型コロナウイルスなど、地域の課題が山積する中で、知事職やマスコミ時代の経験、人脈を生かして鹿児島のために働きたい」と述べた。
奄美群島については「知事時代に27回も足を運び、思い入れは強い。自分にとって第二の故郷であり、観光や農業などあらゆる産業振興に取り組む」と語った。
鹿児島2区にはこれまでに、自民党現職で現在3期目の金子万寿夫氏(74)と、共産党新人で前県議の松崎真琴氏(63)が立候補を表明している。