与論島芭蕉布保存会を表彰 24年度県文化財功労者 県教委

2024年11月09日

政治・行政

地頭所恵教育長から表彰状を受け取る与論島芭蕉布保存会の菊秀史会長(右)=8日、鹿児島市の県庁

【鹿児島総局】地域での文化財保護に功績のあった個人や団体を表彰する2024年度県文化財功労者の表彰式が8日、鹿児島市の県庁であった。3個人2団体が選ばれ、奄美からは与論島芭蕉布保存会(菊秀史会長、13人)が受賞した。 同保存会は1980年5月設立。40年以上にわたり、国指定重要無形民俗文化財「与論島の芭蕉布製造技術」の保存・伝承に取り組んできた。

 

表彰式で県教育委員会の地頭所恵教育長から表彰状を受け取った菊会長(67)は「高度経済成長期で暮らしが変化していく中で、与論の衣食住の文化を残さなければとの思いで活動してきた。これからも芭蕉布の技術だけでなく、昔の人々の思いも一緒に次の世代へ継承していきたい」と語った。