住みよい町づくり目指す 高校生など民間委員19人 20年度たつごうみらい会
2020年09月27日
政治・行政
住みよい町づくりを目指す龍郷町の官民一体のシンクタンク「たつごうみらい会議」の2020年度初会合が24日、町役場であった。地元事業者や福祉関係者、Iターン者など19人に委嘱状を交付。今回初めて現役の高校生3人を委員に迎えた。3人は「大好きな龍郷に関わることができてうれしい」「高校生の視点で課題解決に向け頑張りたい」「若者ならではのアイデアを出したい」とそれぞれ語った。
会議は「住みたいまち たつごう」の実現を目標に掲げ、雇用や住居の確保、子育て支援などの持続可能な町づくりを促すための組織。18年に発足し、地域公社の設立や住民同士の子育て支援システムの構築、空き家バンクの活用などの実現に向けた提言を行ってきた。
20年度の女性委員は8人。高校生委員は県立大島高校の3年生2人と2年生1人で、事務局を務める町役場戦略プロジェクト推進室の丸山拓大係長は「若い人が住みたいと思える町の実現のためにも若者の声を取り入れたい」と期待を述べた。
この日は自己紹介の後、委員4人の事例・企画発表があった。リーフエッヂの田中基次代表は、障がいのある人などが農業分野で活躍することで生きがいを持って社会参画や地域貢献を実現する「農福連携」の取り組みについて、自身の活動などを基に発表した。
第2回会議は10月に予定している。今後も定期的に会議を開き、課題の抽出や解決に向けた具体的な取り組み、優先順位などを決めて来年3月までに提言書にまとめて町に提出する。民間相互の連携についての協議や、講師を招いた勉強会の開催も予定している。