佐仁海岸で漂着ごみ調査 地元サーファーらも協力 奄美市
2021年03月10日
政治・行政
県の漂着ごみモニタリング調査が6、7の両日、奄美市笠利町の佐仁海岸であった。調査には奄美サーフィン連盟(長博文会長)も協力。参加者は回収した漂着ごみを種類ごとに分別して記録し、海洋汚染やプラスチック製品の問題など意識を高めた。
調査は県の事業「2020年度漂着ごみ組成調査」の一環。事業を受託した日本エヌ・ユー・エス(JANUS、東京都)の呼び掛けでサーフィン連盟のほか、地元住民もボランティアで参加した。佐仁海岸の調査は2015、16、19年に続いて4回目で、毎回、決められた範囲で行っている。
7日は約10人が3時間ほどかけて軽トラック1台分のごみを回収した後、2日間で集めたごみをペットボトルやビンなど十数種類に分けて重量を測定。今回の調査では中国、韓国製のペットボトルや、漁業用のブイなどが確認された。作業終了後にJANUS社員による海洋ごみの現状に関する講話もあった。
長会長は「前回の調査時よりも漂着ごみが増えていて驚いている。いつもお世話になっている海や地域のためにもこれからもこうした調査やビーチのクリーン活動を続けたい」と話した。