元山氏が初陣飾る 宇検村長選、投票率95・41%

2019年01月21日

政治・行政

初当選を果たし万歳三唱する元山公知氏(中央)=20日午後9時ごろ、宇検村湯湾

初当選を果たし万歳三唱する元山公知氏(中央)=20日午後9時ごろ、宇検村湯湾

 任期満了に伴う宇検村長選挙は20日投票があり、即日開票の結果、元村議の元山公知氏(48)=無所属新=が718票を獲得し、元村議の肥後充浩氏(63)=同=を23票差で破り当選した。村長選が選挙戦となったのは2011年以来8年ぶり。投票率は95・41%で11年選挙(96・43%)を1・02ポイント下回った。

 

 村長選を巡っては、昨年9月の村議会定例会で現職の元田信有氏(68)が2期目での勇退を発表。これを受け元山、肥後の両氏は同月、相次いで立候補を表明した。11年選挙は現職と元田氏が争い、元田氏が45票差で当選。それに続く一騎打ちで、両陣営とも「厳しい戦い」と予想し、選挙戦に突入した。

 

 投票は午前7時から午後6時まで村内4カ所であり、同8時から村生涯学習センター元気の出る館で開票され、午後8時45分に確定した。

 

 元山氏は現村政を継承する方針を表明し、▽村独自の輸送コスト支援事業の創設▽郷土教育、平和教育交流事業の充実▽世界自然遺産登録を見据えたガイド協会の強化―などソフト面重視の政策を訴えた。村議4期14年間の実績を強調し、元田氏の応援も得て支持を広げた。

 

 肥後氏は村職員や村議として培った人脈を強調。村政刷新の姿勢を打ち出し、11年選挙で元田氏に敗れた陣営関係者の支援も受け、公約として役場新庁舎や診療所、防災センターの整備などを訴えたが、及ばなかった。

 

 当日有権者数1504人(男726人、女778人)。投票人総数1435人で有効1413票、無効20票。不足2票は持ち帰りとみられる。