元看護師の冨居さん着任 龍郷町地域おこし協力隊

2022年06月04日

政治・行政

龍郷町地域おこし協力隊に着任した冨居さん(中央)=3日、同町役場

龍郷町で5人目となる地域おこし協力隊の辞令交付式が3日、役場町長室であり、富山県出身の冨居ゆかりさん(33)が着任した。看護師や保健師の資格を持ち、奄美群島の医療機関での勤務経験もある冨居さんは「島の人の生活支援に関わりたい」と意気込む。

 

冨居さんは2012年に富山大学医学部を卒業後、富山県内で医療関係の仕事に従事した。20年秋から半年ほどは、人手不足の病院に派遣される「応援ナース」として喜界徳洲会病院に勤務。その際に立ち寄った奄美大島で独特の文化や環境に憧れ、移住を決意した。

 

辞令交付に当たり、竹田泰典町長は「高齢者の多い地域という観点から、看護師や保健師としての経験を生かしてもらいたい」と期待を寄せた。先任の協力隊員ら役場職員も「焦らず、ゆっくり住民との関係を築き、集落文化への理解を深めて」などと助言した。

 

冨居さんの着任は1日付で、任期は原則3年間。企画観光課で空き家対策や移住・定住支援の業務を担当し、地域の実情を知りながら取り組みを模索する。「早く島の生活になじみたい。その上で地域課題を探り、協働しながら解決を目指したい」と語った。