児童の手紙、タイムカプセルに 大和村が保管、2032年開封へ 子どもの成長と明るい未来願う 宮古崎トンネル開通記念
2022年10月13日
政治・行政
奄美市名瀬根瀬部と大和村国直を結ぶ県道名瀬瀬戸内線「宮古崎トンネル」(延長2316㍍)が今年3月に開通したことを記念し、沿線地域の子どもたちが書いた手紙をタイムカプセルに封入するイベントが12日、国直側のトンネル入口近くであった。カプセルは大和村防災センターで保管し、2032年に開封する予定。
イベントは、トンネル開通を機に子どもたちの成長と明るい未来を願い、県建設業協会奄美支部(畠利文支部長)などが企画。トンネル周辺を校区とする小学校の児童らが「2032年のワンキャ(私たち)へ」と題して手紙を書き、タイムカプセルに封入した。
12日は手紙を書いた児童や安田壮平奄美市長、伊集院幼大和村長、同支部関係者など約20人が参加。あいさつで畠支部長は「(子どもたちには)希望を持って未来を切り開く勇気の大切さを自覚し、歩んでいってほしい」と語った。
続けて児童2人が10年後の自分に書いた手紙を朗読。奄美市の知根小6年、杉山翼君(12)は「水族館で働いている? 体に気を付けて」、大和村の大棚小4年、徳雷汰君(10)は「役場職員になりたい。頑張って」と読み上げた。
宮古崎トンネルは、県が災害に強い交通環境確保のため14年度から整備し、22年3月に開通した。奄美大島では網野子トンネル(延長4243メートル、新和瀬トンネル(同2435メートル)に次ぐ3番目の長さ。従来の峠越えを解消し、この区間の移動距離を半減した。