入館者回復、11万5千人 3年ぶり10万人超え 海外からの旅行客も増加 県奄美パーク22年度

2023年05月01日

政治・行政

行政、文化、観光など各界からの来賓が出席した開園20周年記念式典=2022年10月30日、奄美市笠利町の県奄美パーク

奄美市笠利町の県奄美パーク(宮﨑緑園長)はこのほど、2022年度の入館者実績をまとめた。中核施設の「奄美の郷」「田中一村記念美術館」を合わせた総入館者数は11万5694人で、前年比167・2%(4万6527人増)となった。10万人を超えたのは、19年度(12万9297人)以来3年ぶり。22年度は臨時休園やイベント中止がなかったことなどから、入館者数の大幅回復につながったとみられる。

 

総入館者数は、新型コロナウイルス感染拡大を受け臨時休園が続いた20年度(5万7348人)、21年度(6万9167人)から回復。過去最多の18年度(13万6946人)には及ばなかったが、19年度、17年度(11万8334人)に続き過去4番目に多く、コロナ禍以前の入館者数水準となった。

 

22年度入館者数の施設別内訳は、奄美の郷が7万3955人(前年度比170・9%)、田中一村記念美術館が4万1739人(同161・1%)。月別の総入館者数は6千~9千人で推移しており、5、10、11、12、3月の入館者数はそれぞれ1万人を上回った。

 

県奄美パークは01年9月開園。昨年10月には、新型コロナの影響のため当初の予定から1年遅れて開園20周年の記念式典を行った。22年度末までの累計入館者数は約275万人。

 

同パークの福迫光能次長兼総務課長は、22年度の状況について「臨時休園やイベント中止がなかったほか、3月には国際クルーズ船寄港も再開し、海外からの旅行客も増えた」と振り返り、23年度については「感染症対策として行っていた各観覧席の席数制限も緩和しながら、地域住民向けイベントにも積極的に取り組んでいきたい」と話した。