和泊町、全世帯にマスク配布へ

2020年04月09日

政治・行政

 和泊町は6日付で、住民へのマスク配布などを盛り込んだ2020年度一般会計補正予算(第1号)を専決処分した。1日に町内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受けたもので、マスクは住民1人当たり5枚ほどを配布する予定。伊地知実利町長は「早急に必要な対応を各課でまとめ、専決処分した。今後も状況を見て、早めの対応で感染拡大防止に努めていく」と述べた。

 

 補正予算は歳入歳出それぞれ1000万円増額し、総額62億525万4千円。歳出の追加はマスク購入費600万円、非接触型体温計購入費49万5千円、防護服購入費36万2千円、職員手当303万2千円など。

 

 マスクは紙製9万5千枚、布製1000枚を購入する方針。紙マスクの用途別内訳は▽全世帯への配布3万枚▽町内の医療・介護施設の緊急対策用2万枚▽小中学校・保育施設の備蓄2万枚▽県知事・町議選用5千枚▽予備2万枚。布マスクは住民が製作したものを買い上げ、小中学生や在宅介護が必要な人に1枚ずつ配る。各世帯への配布方法は今後、検討する。

 

 体温計は町内全ての小、中学校、保育施設に配る。防護服は町職員の緊急対応用に30セットを備蓄する。公共施設用に消毒用アルコールや殺菌剤なども購入する。職員手当など人件費の増額は、空港や港での水際対策強化に伴う。

 

 同町の人口は4月1日現在、3273世帯6384人(外国人含む)。