和泊町長選、あす投開票 4候補、支持拡大に奔走
2021年06月26日
政治・行政
任期満了に伴う和泊町長選挙は27日に投票があり、即日開票される。立候補したのはいずれも無所属の新人で、元和泊町総務課長の種子島公彦氏(59)=和泊、元食品加工販売会社社長の末川国弘氏(73)=国頭、元おきのえらぶ島観光協会長の前登志朗氏(62)=和泊、肥料販売会社社長の中村むつ子氏(57)=国頭=(届け出順)の4人。各候補は、街頭演説や集会施設での演説会、選挙カーでの遊説など支持拡大を狙い町内を奔走している。最終日の26日も「最後のお願い」で町内一円を駆け巡る。
現職の伊地知実利氏(77)は昨年12月に勇退を表明。伊地知氏が4期務めていることから、今回の選挙で16年ぶりに新町長が誕生する。2017年の前回は無投票で、選挙戦となるのは13年以来8年ぶり。新人4人で争うのは史上初だ。
選挙戦では、現町政に対し、種子島氏が継承・進化、末川、前、中村の3氏が刷新の立場で論戦を展開。各氏が行財政運営や産業振興について、遊説やチラシなどで政策を訴えている。
種子島氏は、36年間の行政経験を前面に出し「即戦力、即実行」を強調。現在の伊地知町政を継承するとともに「進化、発展」を目指す。公約は、新型コロナウイルス対策や農業振興などを掲げる。
末川氏は、「農家の声を町政へ」をスローガンに、農林水産業振興や財政改革などを公約に掲げる。農業の6次産業化を推進するため、町実験農場の有効活用や政策集団となるシンクタンク設立なども目指す。
前氏は、「チェンジ 改革!実行!」をスローガンに「町民目線で島を変える」と主張する。現在の町政運営によって財政が悪化したと指摘し、行財政改革や産業振興による所得向上などに取り組む姿勢を見せる。
中村氏は、同町長選で初の女性候補。農業・漁業・商業を守るための条例制定や循環型社会の実現などに意欲を見せる。巨額な事業費がかかる総合交流アリーナ建設計画の撤廃も訴えている。
期日前投票は役場結いホールで26日まで。投票は27日午前7時から午後6時まで町内4会場であり、午後8時から町防災拠点施設やすらぎ館で即日開票される。
同町の選挙人名簿登録者数は6月21日現在、5232人(男2580人、女2652人)。