声張り上げ支持訴え 公示後初の週末 衆院選鹿児島2区
2024年10月20日
政治・行政
15日に公示された第50回衆院選は19日、選挙戦最初の週末を迎えた。奄美を含む鹿児島2区に立候補しているのは、参政新人の矢竹ゆかり氏(61)、共産新人の松崎真琴氏(66)、無所属前職の三反園訓氏(66)、日本維新の会新人の辻健太郎氏(38)、自民前職の保岡宏武氏(51)=届け出順。ほとんどの候補が2区最大の票田である鹿児島市谷山地区を中心に遊説し、街頭演説などでそれぞれが掲げた公約をアピール。声を張り上げ、有権者に支持を訴えた。
矢竹氏は、谷山地区を巡り、商業施設前など要所でマイクを握った。党の政策を前面に「国民参加の新しい政治を」と強調。同日夕には、党公認の他候補との合同演説会に臨んだ。
比例九州ブロックと重複立候補している松崎氏は、前日に続き選挙区外での活動。鹿児島1区内を回って「自民党の腐敗政治を変えるべき」などと主張し、支持を訴えた。
三反園氏は、南さつま市など南薩地区を広く回って午後から谷山地区入り。選挙カーを降りて有権者に駆け寄り「今の政治を一緒に変えていこう」などと呼び掛けた。
奄美大島から前日夜に県本土へ戻った辻氏は、南薩地区方面での遊説後、谷山地区に入った。「日本の未来を鹿児島から」とアピールし、格差是正のための政治改革を訴えた。
保岡氏は、谷山地区内で個人演説会や街頭演説を精力的に行い、組織票固めに力を入れた。「民間主導の地方創生を進める」と力を込め、無党派層への支持の広がりも図った。
選挙戦も残り1週間となり、5人の論戦は徐々にヒートアップしている。ある陣営関係者は「多くの人が応援してくれている実感はあるが知名度はまだまだ。短期決戦だけに時間が足りない」と話し、別の陣営幹部は「候補者が乱立して票の動きが読みづらい選挙。投票率の動向も気になるところ。最後の最後まで全く気を抜けない」と気を引き締めた。