奄美から4市町村計10人 選挙関係功労
2019年12月28日
政治・行政
1889(明治22)年の衆議院議員選挙法公布から今年で130周年になるのを記念して総務省は11月、制度普及などに功績のあった648人・団体の受賞を発表した。奄美関係では奄美市明るい選挙推進協議会の名島義文委員(70)が内閣総理大臣表彰を受けたのをはじめ、4市町村計10人が選ばれた。
7人が受賞した奄美市は27日に伝達式を行い、朝山毅市長から表彰状が贈られた。総理大臣表彰の名島さん、総務大臣表彰の伊集院律子さん(市明るい選挙推進協副会長)はともに県内で唯一の受賞。
名島さんは旧名瀬市時代の1990年9月に就任後、会長や副会長を歴任した。通算29年3カ月の活動では、高校や専門学校の出前講座をはじめ各種啓発に熱心に取り組んだ。現在、市選挙管理委員会委員長も務める。
名島さんは「任期の長さで賞を頂くことになり、恐縮している。講座を通してどんな有権者になってもらいたいか、選挙にはどんな意味があるか伝えることに力を入れてきた」と振り返った。
別の受賞者らも「健康である限り続けたい」「後輩を育てたい」「近年の低投票率が気になるが、活動を通して成果につながれば」と抱負を語った。
朝山市長は「批判を受けた時期もあった奄美の選挙だが、現在は法令順守の選挙が展開されている。ひとえに皆さんの地道な活動の成果」と敬意を表した。
名島さん、伊集院さん以外の奄美関係受賞者は次の通り。(敬称略)
▽総務大臣感謝状 時峯子(奄美市明るい選挙推進協副会長)藤﨑美代子(同元副会長)南俊子(同委員)南京子(同幹事)與倉菖子(同元幹事)森忠夫(大和村選挙管理委員会委員長)榮益宏(瀬戸内町明るい選挙推進協副会長)中野高子(徳之島町明るい選挙推進協委員)