奄美大島の漂着油「回収に全力」  環境副大臣が4海岸視察

2018年02月15日

政治・行政

回収された漂着油について説明を受ける渡嘉敷環境副大臣(左)=14日、奄美市名瀬の朝仁海岸

回収された漂着油について説明を受ける渡嘉敷環境副大臣(左)=14日、奄美市名瀬の朝仁海岸

 奄美群島各地の海岸で漂着油が確認されている問題で、渡嘉敷奈緒美環境副大臣が14日、奄美大島の海岸を視察した。渡嘉敷副大臣は「一刻も早く現状復帰できるように回収に力を尽くしたい。世界自然遺産登録は森での申請であり、影響は全くない」などと述べた。

 

 視察したのは奄美市の知名瀬、大浜、朝仁、用の4海岸。渡嘉敷副大臣は、環境省の職員から説明を受けながら海岸を回り、自ら油を回収して現状の把握に努めた。

 

 同省は野生動植物に影響がないかモニタリング調査を実施しているほか、現地の人たちが動きやすいようにボランティアへの油の回収ノウハウの提供や、自治体への補助金の説明、技術協力なども進めているという。

 

 渡嘉敷副大臣は「現場を見てこれからの対策の層を厚くしようと考え視察することにした。思ったより油の量が多いが、皆さんの協力を得ながら早く回収できるよう努力したい」と述べた。