奄美市学校給食センター9月稼働
2018年07月11日
政治・行政
奄美市が同市名瀬朝戸に整備している市立学校給食センター施設がこのほど完成した。残る外構工事も近く完了する見込み。新センターは衛生面に配慮した完全ドライシステムを採用し、最大4千食分の処理能力がある。現行の自校方式は1学期で終了、2学期がスタートする9月3日から名瀬、住用両地区の小・中学校計18校分を調理、配送する計画。
センター建設工事は昨年7月に着工した。鉄骨造2階建て(延べ床面積205・58平方メートル)で、総事業費は約17億5600万円。配送車車庫も併設した。
1階は下処理室や調理室、炊飯室、洗浄室などを配置。2階は調理員休憩室や会議室を備えた。調理風景を間近で見られる見学エリアを設けた。
完全ドライシステムは床に水を流さず、乾いた状態で作業することで雑菌の繁殖をより抑えられる。二次汚染防止のため作業工程を一方通行にし、汚染・非汚染作業区域を区分した。食物アレルギーについては通常給食との2献立方式を実施する。
龍和隆所長は「新センターは衛生管理を徹底したのが特徴。配送車の試運転を重ねて迂回(うかい)路を設定し、災害時にも備える」などと話した。
10日は市議会議員対象の見学会が開かれ、議員20人が参加した。