女性消防職員を奄美初採用 大島地区組合
2021年03月27日
政治・行政
大島地区消防組合は来年度、奄美群島で初めて女性消防職員1人を採用する。26日、奄美市職員の人事異動と合わせて発表した。同市名瀬にある消防本部庁舎では専用施設改築など環境整備を進める。退職する野崎浩敏消防長の後任には、永田隆樹次長が就く。
群島初の女性消防職員は、神奈川県出身の西奈七子さん(22)。両親が奄美市笠利町出身の奄美2世。今春、大学を卒業した。消防本部予防課予防係に配属予定。辞令交付後、日置市の県消防学校で約半年間、初任教育を受ける。
女性職員採用に伴い、消防本部庁舎では専用の浴室やトイレ、仮眠室などを整備する計画。このほか出産や育児などライフステージに配慮し、災害現場出動を含む業務体制についても柔軟な対応に努めるという。
消防本部によると、これまでも管内各自治体の消防職受験者に女性はいた。野崎消防長は「救急処置や防火訪問などを通じて地域住民に安心感を与えつつ、組織全体のきめ細かなサービス向上につながると良い」と期待を寄せた。