新人4氏の争いか 和泊町長選、告示まで1週間
2021年06月15日
政治・行政
任期満了に伴う和泊町長選挙は6月22日の告示まで1週間に迫った。現職の伊地知実利氏(77)は昨年12月に勇退を表明。これまでに新人4人が立候補の意思を示しており、2013年以来8年ぶりの選挙戦となるのは確実な情勢だ。
立候補を表明しているのは、元食品加工販売会社役員の末川国弘氏(73)=国頭、元おきのえらぶ島観光協会長の前登志朗氏(62)=和泊、元和泊町総務課長の種子島公彦氏(59)=和泊、農業用肥料販売会社社長の中村むつ子氏(56)=国頭=(五十音順)。いずれも無所属。4人とも4月までに記者会見を開いて立候補を表明した。
末川氏は「農業立町」を目指す。政策の柱に▽農業の再生▽女性が活躍しやすい環境づくり▽沖永良部島内外の英知を集める政策集団となるシンクタンクの設立│などを挙げる。
前氏は「チェンジ。町民目線で島を変える」をスローガンに掲げる。主な政策に▽行財政改革▽産業振興による所得向上▽町民ニーズにきめ細かに対応できる体制の実現│を挙げる。
種子島氏は、現在の伊地知町政を継承するとともに「進化・発展」を掲げる。「人と未来を笑顔でつなぐ、心豊かな和の町、和泊町」を基本理念に、住民参加のまちづくりを目指す。
中村氏は「政策実現に町民、女性目線を生かしたい」と主張。主な政策に▽学校給食を有機野菜にする▽農業、漁業を守る条例づくり▽町総合交流アリーナ建設計画の撤廃│を掲げる。
直近の13年の和泊町長選挙の投票率は、73・97%と低調だった。新人4人による激戦が見込まれる中、投票率の行方にも注目が集まる。
立候補の届け出は22日午前8時半から午後5時まで役場結ホールで受け付ける。期日前投票は23日からの4日間、午前8時半から午後8時まで同ホールである。投票は27日午前7時から午後6時まで町内4会場であり、午後8時から町防災拠点施設やすらぎ館で即日開票される。
同町の選挙人名簿登録者数は6月1日現在、5226人(男2576人、女2650人)。在外選挙人名簿登録者数は1人(男1人)。