来年4月開園へ 笠利地区認定こども園 建設地で安全祈願祭 奄美市

2025年02月06日

政治・行政

    笠利地区新設認定こども園の完成イメージ

奄美市が進める笠利地区新設認定こども園整備事業の安全祈願祭が5日、建設予定地である同市笠利町万屋の太陽が丘総合運動公園であった。町、議会、地域住民、施工事業者ら約70人が出席し、来年4月の開園に向けて工事期間中の無事故を祈った。6日に着工し、工期は来年2月末までの約1年間。

 

工事の安全を願い、地鎮の儀を行う安田壮平市長=5日、奄美市笠利町

整備は既存施設の老朽化や利用児童の減少、保育士不足といった笠利地区の保育を取り巻く課題の解消が目的。現在の赤木名幼稚園、赤木名保育所、用安へき地保育所を統合し、新たに幼保連携型の認定こども園を整備することで、施設の集約と保育士の再配置を進める。0~5歳児が対象で定員は100人。

 

建設場所は、同公園内テニスコートの西側。敷地面積は3779平方メートル。施設は平屋の鉄筋コンクリート造りで床面積は約1200平方メートル。平たい大型の屋根を架けることで広く日陰を確保し、涼しい室内環境を設けるなど、奄美大島の気候風土を考慮した設計となっている。

 

設計と施工、遊具などの備品選定、既存施設の撤去・造成、敷地内通路の拡幅などを含む総事業費は約13億円。発注は設計・施工一括発注(デザインビルド)方式で行い、松山・有吉・松元・政共同事業体と契約を結んだ。

 

安田壮平市長は「地域の方々にとって、素晴らしい愛されるこども園が完成することを願っている」と話した。

 

奄美市は笠利地区と並行し、住用地区でも新設認定こども園の整備事業を進めており、26日に安全祈願祭を執り行う予定。