河野農水大臣政務官が奄美大島来島
2020年08月11日
政治・行政
農林水産省の河野義博大臣政務官(公明党、参院比例代表2期目)が10日、視察のため奄美大島を訪れた。奄美群島の振興を支援する公明党奄美ティダ委員会が、島内の市町村長や農業関係者を交えた「農水大臣政務官と語る会」を奄美市名瀬のAiAiひろばで開き、奄美群島に関する来年度の概算要求に向け、サトウキビ生産農家の課題や要望の聞き取りを行った。
河野氏は2013年に参議院選比例代表で初当選。19年に2期目の当選を果たし、同年9月から大臣政務官を務める。
会には公明党の県議や奄美市議、喜界島と沖永良部島の町議ら約30人が出席。朝山毅奄美市長は「奄美群島は耕作地の70%をサトウキビ農地にしているが、生産額はそのうち30%しかなく決して単収(10㌃当たり収量)が高いとはいえない。生産は機械化が進みコストがかかる一方、農家は高齢化が進んでいる」とあいさつし、「生産者交付金の増額と機械のコスト支援を」と要望した。
出席者からは「耕地面積を増やすと機械も必要になる。機械の修理・維持には高額な費用がかかる。機械修理にも補助を」「後継者育成のため、魅力ある農業といえるよう助成をお願いしたい」などの意見があった。また、サトウキビだけに限らず、果樹栽培についても「特別天然記念物のアマミノクロウサギにかじられる被害や、イノシシ被害が農家の意欲をそいでいる。鳥獣害対策にも助成を」などの要望も挙げられた。
河野政務官は「家族経営などの小規模農家にも使いやすい助成制度を目指す。サトウキビ農家だけでなく製糖工場向けの支援もしていく」と話した。「語る会」に先立ち、午前中は奄美市笠利町のサトウキビ農場や加工場、畜産農家などを視察した。