港町工区 本格工事着工へ 奄美市

2019年02月05日

政治・行政

港町工区の概要を紹介した住民説明会=1日、奄美市名瀬

港町工区の概要を紹介した住民説明会=1日、奄美市名瀬

 奄美市が名瀬中心市街地で進めている末広・港土地区画整理事業(2006~21年度)の住民説明会が1日、同市名瀬のAiAiひろばであった。主要事業となる都市計画道路末広港線(総延長474㍍)整備計画のうち、近く本格的な工事に着手する港町工区(延長222㍍)の概要を説明した。対象区間は通行止めにせず、一部開放しながら拡幅工事を進める方針。

 

 同事業は中心市街地へのアクセス向上や防災機能強化、商業施設の再編が目的。総事業費は約92億2千万円。

 

 都市計画道路は18年6月、中心商店街を横断する形で永田橋通りから朝日通りにかけての末広本通り部分(延長252㍍)が供用開始された。

 

 残る港町工区は朝日通り側から県道を挟み、臨港道路側までの区間222㍍が中心。両側に3~3・5㍍の歩道を含む総幅員16㍍の道路を整備する。

 

 奄美らしさを取り入れるため車道は白(砂浜)や青(海)、黄色(太陽)のカラー骨材を散りばめたセラミック舗装。街路樹に在来種のヤマモモとホルトノキを植栽する。

 

 現在は臨港道路側から順に歩道工事を進めており、2月以降、車道の仮舗装に入る。70・2㍍部分までは19年9月をめどに完成予定。残りは20年度以降に実施する。区画線は全区間完成後に施工する。

 

 住民説明会は15人が参加した。交差点の信号設置について市都市整備は「警察に要望している。道路完成後、通行量を見ながら検討するとの話だった」と説明した。

 

 事業進捗(要ルビ・しんちょく)率は事業費ベースで83・6%(17年度末)。建物移転ベースで95・6%(18年度末予定)。同課は「移転対象135棟のうち残り6棟もめどが立っている」としている。

 

 同事業は市中心市街地活性化基本計画に関連付けられ、都市計画道路沿いには子育て・保健・福祉複合施設(名瀬港町)の整備も予定されている。