県立奄美図書館が開館10周年

2019年04月24日

政治・行政

開館10周年を手づくりのくす玉で祝う奄美図書館の職員ら=23日、奄美市名瀬

開館10周年を手づくりのくす玉で祝う奄美図書館の職員ら=23日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の県立奄美図書館(有村真由美館長)は23日、開館10周年を迎えた。開館記念日に合わせて手作りのくす玉で祝福。本を借り受けた人に大島紬で作ったしおりか、同館のオリジナルキャラクター「あまぽん」のステッカーを贈った。

 

 奄美図書館は2009年4月23日に名瀬の小俣町から古田町に移転。名称も分館から図書館に改称した。館内は初代分館長で作家の島尾敏雄に関する常設展示のほか学習、研修室などを備え、奄美群島の文化振興を担う中核施設として市内外から老若男女が訪れる。

 

 年間来場者数は12年4月に50万人、18年12月には150万人を突破した。18年度末時点での来館者数は153万2千人。蔵書数は展示と書庫を合わせて約23万冊。

 

本を借りた人に贈った大島紬のしおり=23日、奄美市名瀬

本を借りた人に贈った大島紬のしおり=23日、奄美市名瀬

 有村館長は「今年は十周年にちなんだイベントを計画している。年代別に向けたコーナーはもちろん、一日中楽しめる場所をつくっていきたい」と話した。来館者の男性(77)は「奄美の歴史を知る資料も充実しており、勉強になることが多い。コーヒーを飲みながら本を読めるスペースがほしい」と話していた。

 

 同館は今月末から「発行から10年経過した本」の展示を行う予定。