知事、誘致へ支援表明=瀬戸内町の大型客船寄港計画

2018年01月26日

政治・行政

定例記者会見で質問に答える三反園知事=25日、鹿児島市の県庁

定例記者会見で質問に答える三反園知事=25日、鹿児島市の県庁

 三反園訓知事は25日の定例記者会見で、瀬戸内町が誘致している大型クルーズ船の寄港計画について「奄美を世界に向けて発信する絶好のチャンス。県としても積極的に取り組みたい」と述べ、支援する考えを明らかにした。「地域の産業振興や若者の雇用創出、奄美の振興には必要だ」とし、観光開発にも一定の理解を示した。

 

 瀬戸内町は計画の実現に向け、県へ支援を要請していた。候補地の西古見集落では住民の大半から賛同の署名が集まる一方、環境への影響を懸念する一部の住民が反対している。

 

 三反園知事は「多くの観光客を迎えることは地域の活力を取り戻すために極めて有効な取り組みだ」と説明。開発に伴う影響を問われると、「奄美の美しい自然を守ることが大前提になる」と答えた。

 

 知事選で公約したドーム球場の整備は大規模スポーツ施設の在り方検討委員会で議論が見送られた。実現が不透明な任期中の事業着手について「公約を撤回することはない」との姿勢を強調した。

 

 2014年に鹿児島市内の男子高校生が自殺した問題を巡り、知事部局で第三者委員会を設け、実態解明を進めるとした。

 

 県職員が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたことを受け、「遺憾であり、県民に対して申し訳ない。自覚と責任を持って行動するよう職員に伝えた」と謝罪した。