知名町新庁舎候補地協議で「町民会議」
2018年12月29日
政治・行政
地域づくりへの主体的な町民参加を目的に知名町が設置した「まちづくり町民会議」の初会合が28日、町中央公民館であった。今井力夫町長から「新庁舎建設事業」に関する諮問を受け、新庁舎建設場所の協議を皮切りに会議が動き出した。
委員は町内の各機関・団体の推薦者32人と一般公募者3人の計35人。東北大名誉教授の石田秀輝氏、鹿児島大准教授の金子満氏がオブザーバーとして加わっている。第1回会合で会長に外山利章氏(町議会代表)を選任した。
会議は「住民提案型」と「町長諮問型」の二通りで進む。町は同会議の提言を町政施策に反映するよう努めることにしている。今井町長は「皆さんの提案を今後の行政施策に反映させていきたい」、外山会長は「委員それぞれの立場から、新たなまちづくりに向けて提言していければ」などとあいさつした。
この日は町総務課が今年6月に構想をまとめた新庁舎基本構想検討委員会の議論内容、町の財政状況などを説明した。会議では新庁舎基本構想検討委で示された建設候補地2案①現庁舎の位置②あしびの郷周辺―を軸に、7班に分かれ協議した。
①については「敷地面積が広く行政機能を集約化できる。駐車場台数も確保しやすい」といった意見の半面、「商店街から離れることで、商店街の衰退化が心配」などの指摘があった。
②については、商店街や金融機関が近く、関係機関との連携面などがメリットとして挙がった。半面、仮庁舎建設による事業費増額や、敷地が狭いことによる駐車場の分散化などが課題として挙げられた。
庁舎は老朽化に伴う建て替え。町は2020年度中の着工を目指し、本年度中に建設地を決定したい考え。次回会議は来年1月下旬の予定。会議資料や議事録は町ホームぺージや冊子で公開する。