空き家対策で移住定住促進へ NPOと連携協定締結 龍郷町

2022年06月30日

政治・行政

空き家等対策に関する連携協定を締結した龍郷町の竹田町長とあまみ空き家ラボの佐藤理事長(右から2、3番目)=29日、龍郷町役場

NPO法人あまみ空き家ラボ(佐藤理江理事長、本拠地和泊町)と龍郷町は29日、空き家等対策に関する連携協定を締結した。▽龍郷移住ガイドセンター「住もうディ!」との情報共有、活動支援▽空き家所有者への啓発▽空き家の利活用│などで連携する。

 

あまみ空き家ラボは2017年に設立。19年には龍郷町円に事務所を設け、未登記物件や老朽化物件など、不動産での取り扱いが少ない空き家を紹介する「空き家サブリース事業」、島暮らし体験できる「お試し暮らし住宅」の運営などを行っている。

 

龍郷町が21年度に実施した空き家調査によると、町内の空き家数は191件。同年度に移住に関する問い合わせが163件あった一方、町空き家バンクの登録数は12件にとどまったことなどから、協定では空き家と移住希望者とのマッチングや適正管理による新たな空き家の発生防止などを図る。

 

29日は龍郷町長室で調印式があり、竹田泰典町長と佐藤理事長が協定書に署名した。竹田町長は「龍郷町に住みたいという人へ家を提供できれば、人口の減らない町につながる」と協定効果に期待。佐藤理事長は「龍郷町は島内外から移住人気が高まっている。空き家の利活用や発生予防などの普及啓発に頑張りたい」と話した。