脱カーボン社会の旗印に 知名町新庁舎起工、24年供用

2022年11月08日

政治・行政

知名町新庁舎建設現場で行われた安全祈願祭=7日、同町瀬利覚

庁舎の老朽化に伴う新庁舎建設事業を進めている知名町は7日、同町瀬利覚の建設現場で安全祈願祭と起工式を開いた。町、議会、施工事業者の関係者ら約60人が出席し、工事の安全を祈願した。新庁舎の完成は2023年11月の予定。引っ越し作業などを経て業務開始は24年4月以降となる見通し。

 

新庁舎の完成イメージ図(町役場提供)

建設地はおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちな北側駐車場の北側民有地に造成。敷地面積は1万5301平方メートル。駐車場は職員用を除いて54台分整備する。庁舎は鉄筋コンクリート造3階建てで延べ面積3033平方メートル。総事業費は約20億円。

 

低炭素社会に向けた取り組みとして、太陽光や自然通風など自然エネルギーを導入して一次エネルギーの消費量を削減。省エネ化と再エネの導入で年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物「ZEB(ゼブ)」を見据えた先進建築物「ZEB Ready(ゼブレディ)」を達成する。

 

この日は神事の後、今井力夫町長があいさつ。「これからの時代に即した役場として環境にどれだけ配慮し、町の自然風景にマッチしたものであるかが私どもにとっては大切な視点の一つだった。本町が進める脱カーボン社会の旗印になる、ゼブレディの庁舎として工事が行われることになる。事故のない工事を進めていただき、町民の皆さまが願う、利用しやすい役場を造っていければと思う」と述べた。