警戒レベル3へ引き下げ 公共施設に住民の姿 徳之島

2020年10月11日

政治・行政

警戒レベルの引き下げに伴い、利用制限が解除された天城町総合運動公園の遊具で遊ぶ子ども=10日、天城町浅間

警戒レベルの引き下げに伴い、利用制限が解除された天城町総合運動公園の遊具で遊ぶ子ども=10日、天城町浅間

 徳之島3町は10日、新型コロナウイルス感染拡大防止のために独自に設けた警戒レベルを4から3に引き下げた。これに伴い、一部で利用制限措置が講じられていた島内の公共施設の利用も再開され、施設を訪れる住民の姿も見られた。3町は島内で再度感染者が出た場合、レベルを引き上げるとしており、住民に対し基本的な感染予防対策の徹底を呼び掛けている。

 

 先月25日に天城町で感染者が出たことを受け、徳之島3町は同26日に警戒レベルを3から4へ引き上げていた。同27日に2人目の感染が確認されたが、感染した2人はいずれも鹿児島市内で1次感染したとみられ、島内での2次感染が発生しなかったことや、島内医療施設で入院していた2人が今月8日までに退院したため、島内で感染が広がる可能性が低いと判断し、警戒レベルの引き下げを決めた。

 

 天城町では防災センターやB&G海洋センターなどの公共施設、町内各小中学校の体育館やグラウンドなど、利用停止になっていた施設の利用を再開。町総合運動公園わんぱく広場には親子連れが訪れ、遊具で遊ぶ子どもの姿も見られた。

 

 徳之島3町を代表して、警戒レベルの引き下げを公表した徳之島町総務課の向井久貴課長は「レベルを引き下げたからといって、安全になったというわけではない。島民の皆さんには引き続き、マスク着用や手指消毒の徹底など、感染防止対策に努めてほしい」と理解を求めた。