9月入学制「基本的に賛成」 子どもたちの混乱防止の上で 三反園知事
2020年04月30日
政治・行政
【鹿児島総局】全国知事会のテレビ会議に参加した三反園訓知事は、新型コロナウイルス対策に伴う学校の9月入学制への移行議論について、子どもたちに対する混乱や影響の防止を前提に賛成する考えを示した。
三反園知事は「(9月入学制度は)選択肢の一つであり、基本的には賛成」と述べ、導入に当たっては「子どもたちを混乱させたり、不安を与えないような取り組みが必要」と強調。「導入するのであれば、全国知事会で結束して文部科学省や経済界と交渉を」と述べ、知事会への強いリーダーシップを求めた。
国の臨時交付金に関しては、県内企業や個人事業主に対する経済支援策などの取り組みを説明した上で「1兆円ではとても足りない。ぜひ、速やかな増額を要請してほしい」と述べ、全国知事会による国への増額要請を要望。県内から人件費や家賃補助などの要望が多く寄せられていることを報告し、これらに対する支援を強く求めた。
終了後の取材に応じた三反園知事は、9月入学制度への賛成理由について「学校の休校により教育に格差があってはならず、グローバルスタンダードということも考え、将来的に子どもたちのためになれば一つの選択肢だとも思う」と説明。進学や就職への流れなども踏まえ、「社会全体で混乱なく導入していくことが必要」と述べ、知事会の一体的な取り組みを重ねて要望した。
加えて、緊急事態宣言が延長された場合についても「国には、学校をどうするのかという部分でのガイドラインを示してほしい」と訴えた。