JAL 徳之島町でワーケーション 働き方改革でリフレッシュ 高岡町長「選ばれる自治体に」
2019年02月19日
政治・行政
【東京支社】徳之島町の多目的施設「みらい創りラボ・いのかわ」を活用した徳之島ワーケーション実証事業に参加した日本航空(JAL)グループの報告会が1日、東京のJALイノベーションラボであった。グループ社員11人が登壇し、「オフィスでは浮かばない自由な発想が浮かんだ」「海に面した『みらい創りラボ』では、存分に気分のリフレッシュができた」などと成果を語った。
ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語。滞在先で休暇を取りながら一部時間を仕事に充てる。日本航空は富士ゼロックス鹿児島㈱と連携し、徳之島町井之川に2016年整備されたみらい創りラボでの実証事業に参加した。
JALグループの希望者から選ばれた11人が昨年11月下旬から12月上旬まで徳之島で3泊4日を過ごし、余暇と業務の両立を図った。
報告では「滞在中の半日程度を業務に充て、余暇時間に島内観光や地元の人々との交流を楽しんだ」「整備されているインターネット回線を利用し、ストレスなくテレビ会議に参加できた」との声も寄せられた。仕事の質向上や残業時間減など働き方改革に通じる成果報告もあった。
報告会に参加した高岡秀規徳之島町長は「企業のワーケーションを誘致している国内外の自治体の中から『徳之島でないとだめ』という特色と決め手をいかに出せるか。報告された事例と意見を参考に、事業を継続する力にしたい」と話した。