交流センター基本設計固まる 19年度から本体工事着工▽サガリバナ並木の保存活用も―奄美市

2018年05月04日

政治・行政

奄美市市民交流センターの完成予想図

奄美市市民交流センターの完成予想図

 旧奄美市名瀬公民館の代替施設となる市民交流センター(仮称)の基本設計がこのほど固まった。施設コンセプトは「人とまちをつなぐマチナカリビング」。住民から保存要望の高かったサガリバナ並木も活用する方針。市教育委員会生涯学習課は「旧公民館のように多くの市民が集い、長く愛される施設にしたい」と話している。2020年夏のオープンを目指す。

 

 市民交流センターは中心市街地活性化基本計画の主要事業に盛り込まれ、地域活性化や生涯学習の拠点と位置付ける。

 

 本庁舎整備事業とも連動しており、建設予定地は名瀬柳町の水道課敷地(旧名瀬保健所)。名瀬幸町に建設中の本庁舎が完成次第、水道課を移転、その後に現施設を解体し整備する。

 

 基本設計によると、同センターは3階建てで延べ床面積は2996・787平方㍍。

 

 コンセプトの「マチナカリビング」は市街地を一つの家と見立て、同センターをリビングと表現した。「人々が気軽に訪れ、憩い、触れ合う場所に」との願いを込めた。

 

 1階は客席354席(一部2階)のホール、オープンテラスを備えたカフェスペース、図書コーナー(蔵書1万5千冊)、学習コーナー、キッズコーナーなど。

 

 2階はギャラリー、収蔵庫を配置。3階の工芸室や多目的室(大・中・小3部屋)は生涯学習講座や会議に活用する。駐車場は47台、駐輪場30台分。

 

 市民有志の手で植栽が進められてきたサガリバナは一部植栽し、新たに水盤を設置する。

 

 18年度は実施設計業務を進めており、19年度から本体工事に着工する計画。