東京で保岡さん送る会

2019年05月31日

政治・行政

保岡さんの遺影が飾られた祭壇に献花をする安倍首相(中央)=30日、東京千代田区永田町のホテル

保岡さんの遺影が飾られた祭壇に献花をする安倍首相(中央)=30日、東京千代田区永田町のホテル

 4月19日に79歳で亡くなった元衆院議員で衆院憲法審査会長などを歴任した保岡興治元法相=宇検村出身=を送る会が30日、東京都内のホテルで開かれた。安倍晋三首相をはじめ国会議員や経済界などから約千人が出席。安倍首相は「保岡先生は奄美・鹿児島の振興に全力で取り組んでこられ、地域発展の礎を築かれた。憲法論議を重ねたのは、ついこの間。自民党は最大限の努力を重ね、改憲論議を進めると誓う」と語った。

 

 実行委員長を務めた二階俊博自民党幹事長は「小選挙区導入をはじめとした選挙制度改革に惜しみなく心血を注ぎ、政治改革に真っ向から挑んだ人生は、理想の政治家の生き方そのもの」と功績をたたえた。金子万寿夫衆院議員は「次の時代を見据えて挑戦を続けてこられた保岡先生の生きざまを胸に刻んだ。奄美・鹿児島、そして日本の発展のために、残されたわれわれが努力しなければならないと決意を新たにした」と力を込めた。

 

 在京の郷友会からも多数の出身者が献花に訪れた。東京奄美会の大江修造会長は「奄美群島にとって大切な方を失った。先生の功績を無駄にしないよう、われわれも責任を持って島々を次世代に引き継ぎたい」と述べた。

 

 6月9日には奄美市でも送る会が予定されている。