現職の森田氏、連続２選 天城町長選、一騎打ち制す

任期満了に伴う天城町長選挙は４日投票が行われ、即日開票の結果、現職の森田弘光氏（７１）＝無所属＝が２６７１票を獲得、新人でフリーアナウンサーの髙英子氏（５２）＝同＝を１２９３票差で破り２度目の当選を果たした。投票率は８７・７４％で、前回（９２・０６％）を４・３２ポイント下回った。

 

森田氏は今年３月の町議会定例会で「実現できていない公約もあり道半ば。引き続き町政のかじ取り役としての役目を果たしたい」と、２期目への意欲を表明。選挙戦では町営住宅建設や新型コロナウイルス対応などの実績を挙げて組織型の運動を展開し、各集落でミニ集会や街頭演説を開くなどして支持を広げた。

 

髙氏は「女性目線のまちづくりを進め、女性が活躍する場を増やしたい」と１１月初めに立候補を表明。同町初の女性首長を目指し、組織に頼らない選挙運動を展開したが、及ばなかった。

 

髙氏が集会を開かず後援会組織にも頼らない運動を展開し、森田氏の陣営も「陣営内に静かな運動を呼び掛けた」（後援会関係者）こともあり、選挙戦は平穏に推移した。

 

投票は午前７時から午後６時まで町内１０カ所であり、午後８時から町防災センターで開票された。午後９時の中間発表で森田氏が１２５０票、髙氏が１１００票と差が付き、午後９時４０分に確定した。

 

当日有権者数は４６６６人（男２３９９人、女２２６７人）。投票者総数は４０９４人（男２１１４人、女１９８０人）で有効４０４９票、無効４５票だった。