知名町、ヘリ部品落下の原因究明と再発防止を要請

2018年03月10日

政治・行政

渡辺2等空佐(左)に要請書を手渡す今井町長=9日、知名町の沖永良部島分屯基地

渡辺2等空佐(左)に要請書を手渡す今井町長=9日、知名町の沖永良部島分屯基地

  知名町の航空自衛隊沖永良部島分屯基地近くで6日、空自那覇基地所属の大型輸送ヘリコプターCH47Jの後部カーゴドアが落下した事故で、知名町と町議会は9日、空自に対しドア落下の原因究明と再発防止を要請した。

 

 同日午後、今井力夫町長と名間武忠議会議長、福永勝人議会事務局長の3人が、同分屯基地を訪問し、基地司令の渡辺信行2等空佐に要請書を手渡した。

 

 町と町議会の連名で、「一歩間違えれば大惨事につながりかねない状況」「こうした事故の発生は地域住民をはじめ島民に大きな不安を与えるもので誠に遺憾」と指摘して今回の事故の原因究明などを求め、再発防止では航空機の整備、点検、安全管理体制の充実に向けた取り組みを文書で回答するよう要請した。

 

 今井町長は「これまで自衛隊の皆んと知名町は非常に友好的な関係を築いてきている。今後も良好な関係を続けていきたいので今回のような事故がないように互いに気をつけていきましょう」などと語った。

 

 本紙の取材に渡辺2等空佐は「住民の皆さん、知名町と和泊町をはじめ関係自治体、関係機関の皆さんには大変な心配、迷惑を掛けた。住民の皆さんに影響を与える恐れのある事案が発生した際は、速やかな情報提供を心掛ける」とした。