農業体験、意見交換も 先進地視察で出水市へ 龍郷町教育民泊実行委

2022年08月23日

政治・行政

龍郷町教育民泊実行委員会と出水市側との意見交換会=18日、同市(同町企画観光課提供)

2024年度から一般家庭での修学旅行生受け入れを目指す「龍郷町教育民泊実行委員会」(成海博文委員長、委員10人)は17~19日、先進地視察として出水市を訪れた。参加者は民泊体験を通じて現地の受け入れ家庭と交流し、同市側との意見交換も実施。目標実現へ意識を高めた。

 

同委員会は今年7月に設立した。豊かな自然や文化など地域資源を生かした同町独自の「教育民泊ブランド」構築を図り、町や商工会、区長会など関係団体などのほか、宿泊受け入れ家庭の代表者らで構成する。

 

出水市での民泊体験の一環で野菜収穫を楽しむ龍郷町教育民泊実行委員会関係者たち=18日、同市(同町企画観光課提供)

町企画観光課によると、出水市は農業体験や文化学習などを軸とした民泊の県内先進地。同委員会による出水市視察は委員ら9人が2班に分かれ、各班2日間の日程で実施した。現地での民泊体験では、ブドウ狩りや野菜収穫など農業体験を中心に楽しんだ。

 

同市側との意見交換では、民泊導入の経緯や効果、宿泊する子どもへの対応について説明と助言を受けた。さらに現地の受け入れ家庭から「田舎の日常は都会の非日常。子どもの成長を実感できるのが喜び」「自分自身の活力につながる」といった体験談も聞いた。

 

出水市視察で得た情報は今後、セミナーなどを通じて広く共有するという。