「こうのとり」撮った! 奄美市の吉行さん
2020年05月22日
地域
21日未明、種子島宇宙センターから打ち上げられた「こうのとり」9号機(H2Bロケット)を奄美大島で撮影した人がいる。奄美市名瀬のアマチュアカメラマン、吉行秀和さん(61)だ。オレンジ色の軌跡が未明の空に映える。
H2Bロケットは今回が最終機。吉行さんは10日ほど前から天気図とにらめっこしていた。20日夕の天気を見て「撮れる」と確信。夜になってから奄美市笠利町平に向かった。
午後10時ごろから天の川や夜景を撮影しながら待った。21日午前2時31分、ロケットが打ち上げられた。その2分後、北北東の空にオレンジの光が昇っていくのが見えた。「光は30秒ほど流れ、その後、白く星のように流れた」(吉行さん)
「撮れる」と確信はしていたものの、写真データを確認して喜びがわいてきた。吉行さんは「コロナ禍で疲れている人々の癒やしになればと思う」と話した。