「フェリーとしま2」来月就航
2018年03月21日
地域
4月から運航開始する十島村の新村営船「フェリーとしま2」の就航記念式典が20日、奄美市名瀬であった。式典に先立ち関係者ら約100人が真新しい船内を見学した。肥後正司村長は「8代目の村営船。奄美との交流人口の拡大などに取り組んでいきたい」と期待した。
トカラ列島の七つの島々(口之島、中之島、諏訪之瀬島、平島、悪石島、小宝島、宝島)と鹿児島本土、奄美大島を週2回結ぶ唯一の公共交通機関。
新船は全長93・47メートル、全幅15・80メートルで、総トン数は現行船より約600トン大きい1953トン。旅客定員は約100人増の297人。バリアフリーで、キッズルームや授乳室なども新しく設けられた。診療室もある。
見学会に参加した奄美市の朝山毅市長は「十島村と奄美とは戦前から関係が深い。立派な船の就航を祝福し、今後も交流を続けていきたい」と話した。
記念式典は奄美市名瀬のホテルに移動して開催。関係者は新船の就航を祝うと同時に、人的、物的な交流拡大に期待した。