「夢実現」否定的に7割 群島民アンケート
2020年12月30日
地域
奄美群島広域事務組合(管理者・朝山毅奄美市長)は、奄美群島民を対象にした今年の「DREAMS COME TRUE(夢実現)度」アンケート結果を29日までに公表した。「夢を実現させた人が周りに増えたか」の問いでは、肯定的な回答が29%(前年度33%)に対し、否定的な回答が70%(同67%)。新型コロナウイルスの影響もあってか、否定的な回答の割合が前年度をやや上回った。
アンケートは奄美群島成長戦略ビジョンに基づく事業展開や、その評価・検証を行う上で、統計などでは測れない島民の精神的な面を捉える指標として実施。群島内の一般住民や、重点3分野(農業、観光、情報)の関係者を対象に今夏に行い、1401人から回答を得た。
「新しいことにチャレンジしている若者が増えたか」の問いには「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」を合わせた肯定的な回答が47%(同50%)。対して「あまりそう思わない」と「そう思わない」の否定的な回答が51%(同50%)だった。
「周りの若者が活発になっているか」の問いには肯定的な回答が46・3%(同47・8%)、否定的な回答が53・3%(同51・6%)。前年度と比べて3問全てで否定的な回答の割合がやや増える結果となった。
重点3分野の関係者を対象にした「新しいチャレンジをする上で課題と感じること」などの個別質問では「コロナの影響でどの作物をつくれば良いか悩む」(農業)、「コロナで経営も不安定。チャレンジする上での資金面も大変厳しい」(観光)などと新型コロナの影響を指摘する意見もあった。