「大きく育ってね」 ツツジ50株植樹 大和村宮古崎つつじウォーク

2025年03月11日

地域

「大きく育ってね」 ツツジ50株植樹 大和村宮古崎つつじウォーク

大和村国直の第14回宮古崎つつじウォーク(同実行委員会主催)が9日、国直公民館を発着点に開かれた。村内外から164人が参加し、東シナ海を一望する美しい景色を楽しみながら爽やかな汗を流した。目的地の宮古崎では名所として知られていたツツジ群生地の再生を願い、タイワンヤマツツジ50株を植樹した。

 

宮古崎は奄美群島国立公園の第3種特別地域。かつてはツツジの花で岬が赤く染まるほどの群生地として知られていたが、盗掘などでその多くか消失したという。大会は地元の名所を再生しようと集落の若者が中心となって2010年から始まり、挿し木で増やした株の植樹を続けている。

 

参加者は午前10時に国直公民館を出発。片道約2・5㌔の遊歩道を歩き、地元で「ササント」と呼ばれるササ類のリュウキュウチクの草原を目指した。公民館では地域の女性らが昼食のカレーやシシ汁を振る舞って参加者をもてなした。

 

初めて参加したという大和小3年生の豊田英峻君(9)は「植えたツツジが大きくなって花が咲くのが楽しみ。歩くのは疲れたけどきれいな景色が見られてうれしかった。来年もみんなで来たい」と笑顔で話していた。