「大島エレジー」カラオケ配信も /歌手タナカアツシさん
2018年08月02日
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東京生まれ喜界島3世の歌手タナカアツシさんが歌う「大島エレジー」を収録したCDが1日、外資系レコード最大手ユニバーサルミュージックから発売された。首都圏で沖縄と間違えられることの多い奄美群島の悲哀をユーモアたっぷりに歌い上げた曲。自主製作CD発売から約1年。昭和歌謡調のメロディーと親しみやすい歌詞でファンを広げ、メジャーデビューを飾った。
タナカさんは瀬戸内町出身の唄者朝崎郁恵さんの伴奏を約20年務めた。最近ではNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の挿入曲の演奏を担当。島唄への造詣も深く、歌詞の意味を丁寧に解説しながらのライブは好評だ。
南海日日新聞の取材にタナカさんは「1年前には、まさか私がメジャーデビューするとは考えてもいなかった。感謝の言葉しか見つからない。祖父から受け継いだ『島の心』は、時代を越えて内地でもしっかりと受け継がれている。島唄の先輩が築いた歴史を大切に、しっかりと歌い続けて行きたい」と抱負を語った。
タナカさんは3日、奄美市名瀬の奄美まつり「花火だよ!全員集合」のステージに出演する。「島の皆さまとお会いできるのを楽しみにしている」とも語っている。
新発売CDには「夜を越えて」「てぃだぬうた花ぬうた」を含む3曲収録。税込み1500円。カラオケDAMの一部機種では配信も開始されている。